庭木でいう低木とは、樹高が1m〜2m程度の植木のことを指します。灌木(かんぼく)とも呼ばれます。
低木は、メインツリーの高木の足元や、建物の基礎隠し、生垣のようにボーダーにしたりと、お庭や建物の雰囲気をおしゃれに見せる、非常に重要な木です。
おしゃれなお庭や、豊かなグリーンスペースを作るのに、低木を積極的に取り入れたいところですが、どんな低木を使えば良いのかわからない、という方が多いかと思いますので、今回5種類の低木をご紹介します!
低木はどうやって使うの?どんな役割があるのか?
- 高木の足元に植えて、風景に高低差を加えてお庭に立体感を出す
- 建物の基礎前やフェンスの足元に植えて、お家やお庭に華やかさや重厚感を与える
- アプローチ脇にポイントになるように植えて、おしゃれな雰囲気にする
- 境界線上に列植し、空間を仕切る
- 花が咲いたり、紅葉したりと、お庭に彩を加える
人気のおすすめ低木5選!
1 ウエストリンギア 常緑

別名オーストラリアンローズマリーと呼ばれ、ローズマリーに似た見た目ですが、ローズマリーよりも柔らかくふわふわした肌触りの優しい雰囲気の低木です。
とても使いやすくて、私のおすすめの庭木ナンバー1です。ナチュラルなお庭だけでなく、スタイリッシュな外観の建物やお家にも合います。
- 細い葉っぱに紫の小花で爽やかな印象
- 病害虫の被害がほとんどない
- 剪定が簡単
- 1本だけで使っても、他の低木と列植しても、どちらでも使いやすい
おすすめの使い方
基本どんな使い方でもおしゃれに見える万能な木です。アカバメギやトキワマンサクの銅葉と交互に植えると色のコントラストが楽しめて個人的にはおすすめです。
2 ユキヤナギ 落葉

春に白い花が咲き、春の訪れを感じられる低木です。新緑が出てくる5月頃からアブラムシが付きやすくなってくるので、防虫したり除去作業は必要ですが、枯れることは稀なので、放置でも大丈夫です。混み合ってきたら、小まめに透かし剪定をすることで健康に育てられます。
- 春に綺麗な柳のように白い花を咲かせて楽しめる
- 新緑の緑は、明るい鮮やかな緑も楽しめ爽やかな印象になる
- 剪定した枝は、フラワーベースに活けて室内でもアレンジメントを楽しめる
- 洋風のお庭にも、和モダンのお庭にも合う
おすすめの使い方
落葉樹なので、常緑の低木と組み合わせて使うと1年中緑を楽しめる空間を作れます。1本だけ植えるより2本以上をまとめて植えるのがおすすめです。
3 マホニアコンヒューサ 常緑

別名細葉ヒイラギナンテンと呼ばれる。
丈夫なので枯れるリスクも低く、管理がしやすいのでお庭初心者でも安心。
かっこいい印象や、樹勢の勢いを感じるので、人によって好き嫌いは別れます。
- 1本だけでも十分見応えのある枝振りとシルエット
- 洋風でも和風でもどちらでも使える万能な雰囲気
- かっこいいう雰囲気を出したり、空間に締まりを加えたい時に最適な1本
- 秋ごろ小さい黄色い花がさりげなく咲く
おすすめの使い方
門柱や門壁のアクセントとして足元に添えるだけでも、見栄えがグッとよくなります。ナチュラルガーデンよりは、なるべく使う植物の量を抑えたい場合やモダンな建物やお庭に使うと良さが引き立つ。
4 キンシバイ 半常緑

5月から6月にかけて、黄色い花を咲かせる木です。
お庭に色を加えてくれる管理のしやすい低木です、
病害虫も少なくコンパクトに収まりやすいので管理も楽です。
半常緑なので、年によっては全部か半分以上落葉してしまうこともあります。
- 黄色い鮮やかな花を楽しめる。
- 花が咲く蕾の状態で枝を切り、室内で生花アレンジメントとして使用できる
- 葉っぱが丸く可愛い優しくナチュラルな雰囲気
- 半常緑なので冬も寂しくなり過ぎない
おすすめの使い方
4月に咲くユキヤナギやコデマリの次に咲くように、組み合わせてお花のリレーを作るのがおすすめ。ヒペリカムの次は7月8月に咲くノリウツギなどを一緒に植えておきましょう。
5 フレンチラベンダー 常緑

ラベンダーは低木に分類されます。様々な品種がありますが、フレンチラベンダーが最も育てやすいラベンダーです。ピンクの花穂の上にウサギの耳のような花弁がついている可愛らしいビジュアルです。よく見るドライフラワーのラベンダーのようにたくさんの活用は難しいですが、初めてラベンダーに挑戦してみたい方におすすめです。
蒸れないように、花が終わったら混み合った枝を剪定していくのが長持ちさせるポイントです。
- 5月にピンクの花を楽しめる
- ラベンダーの香りを楽しむことができる
- スペースの小さい場所でも植えることができる
おすすめの使い方
ローズマリーやタイムなどと抱き合わせて植えるとハーブガーデンのような雰囲気にできます。半日陰のアプローチ脇にヘデラやディコンドラ、ヤブラン、クリスマスローズといった洋風の下草などと一緒に植えるのもおすすめです。
